05/03/2021
【サウナとエストニア人の深い関係】
エストニアでは、自宅にサウナを所有している人が多く、街には大衆サウナやスパが多くあります。現代の人たちの身近にあるものですが、昔はもっと生活の中心にあるものでした。エストニアでは、まず家を建てるときはサウナから建て、寒さから身を守ったといいます。
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南エストニアのヴォルという地域には、「スモークサウナ」というユニークなサウナ文化があり、この文化を見ていくとサウナがいかにエストニアの人びとの生活と切っても切れない関係にあるかがよくわかります。
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スモークサウナは、煙突のないサウナ。ストーブで薪を燃やして出る煙をサウナ小屋に充満させて温度を上げ、窓やドアから煙を逃してから入るというもの。サウナの煙は、サウナ内の空間を清めるとされており、昔は出産、病気の治癒、死者のお清めなどをサウナで行なっていたといいます。
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また、スモークサウナを建てる立地にも意味合いがありました。昔ヴォルでは、住宅や倉庫、家畜小屋など日常生活で使われた土地は「この世」、森や野原などは「あの世」として捉えられ、サウナはその間にある森の端や湖畔に建てられたそう。毎年11月2日の「死者の日」には、魂が生前に暮らしていた家を訪れると言われており、その日は魂のためだけにサウナを準備する習慣もあったのだとか。
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いまエストニアでは、スタイリッシュな小型サウナや、IoTを活用したストーブなどが開発され、新しいサウナの文化が生まれ始めています。またヴォルには、祖父母や親からスモークサウナを受け継ぎ、修復してオープンさせる若い人たちも。生活や信仰に深く関わってきたサウナに、新たな価値が見出されています。
#サウナ #エストニア #スモークサウナ
協力=Janne Funk, Kairi Aaspere
photo by Kairi Aaspere